我々を取り巻く環境はとても厳しいもので、登記の件数は10年前に比べて1割程度減少しているのが現状です。
長野県の新規着工数は県全体として昨年は約1%の着工増。
県全体でみると数値の面では微増ですが、市町村別にみると減少傾向にあります。
令和6年度も月別で見るとほとんど減少している月ばかりですが、突出している月がありました。
令和7年の3月。ほとんどがこの4月からの建築基準法の改正を受けた駆け込みですね。
その反動を受けて4月は対前年同月比で着工数は33%減。
長野県全体で見ても、全国的に見ても着工数は今後も下がっていくのではと考えます。
人口が減ってきていいことはないですよね。
その中で注目されているのが「関係人口を増やす」ということ。
定住人口は言うまでもなくその場所に住んでくれる人達のこと。移住者ですね。
交流人口は旅行や観光で訪れる人たち。「この町の環境が良いな」と思ってくれる人たちのこと。
関係人口はその中間で、簡単に言ってしまえば住むほどではないけれど興味がある。行ってみたいと思う人たちのこと。
働き方も様々で、どこにいても仕事ができる状況、ご時世も相まって、物価の高い都市部ではなく、新幹線や電車一本で行ける地方の大町や駒ケ根に移住、定住して生活をする。
定住するということは着工数が増える。物価は安いので手も出しやすい。
小川村の地域おこし協力隊の方と会った時、「小川や中条は手が届きやすい。だからこっちに住むんだよ。」という言葉がとても印象的でした。
少ない牌を取り合うのではなく、そこから派生するような、付随するような仕事を増やして何らかの形で世の中に寄与できる環境にしていきたいなと考えています。